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3D・空間あそび

【3Dプリンター奮闘記】ニャビットのプロペラが、刷ったまま回った

「流石にプロペラは回らんよね?」から2回作り直して、組み立ても接着剤もなしで、刷り上がったままのニャビットのプロペラが回った。

【3Dプリンター奮闘記】ニャビットのプロペラが、刷ったまま回った

前回、所長が初めて作ったオリジナルモデルは、ベビーベッドに掛けるただの箱だった(【3Dプリンター奮闘記】初めてのオリジナルモデルはただの箱)。

さらにその前の回で、私はこう書いている。当ラボには、刷られるのを待っているキャラクターが何体かいる、と(初めての3Dプリンター、初っ端から大変で、ものすごく楽しかった)。

その1体目が刷られた。

当ラボのニャビットである。2体いるのは、2回作ったからだ。そして小さいほうは、頭のプロペラが回る。

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刷ったまま回る、とは

第1回で所長が刷ったスピナーを覚えているだろうか。組み立て不要で、刷り上がったらそのまま回るものだった。

3Dプリンターは、材料を1層ずつ積み上げて形を作る。動く部品と動かない部品のあいだに、ほんの少しすき間を空けて一緒に積めば、刷り終わった時点でもう別々の部品になっている。組み立ても、接着剤もいらない。本稿ではこれを「刷ったまま回る」と書く。

ニャビットの頭には、デザインシートの時点からプロペラが付いている。

これを、刷ったまま回したい。結果から言うと、1回目はそうならなかった。

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1回目:Codexに頼んだ

最初はCodex(モデルはAstra)に、A1 miniで刷れる卓上フィギュアを頼んだ。

Codexはまず仕様書を作って所長に見せた。そこには、足の生えたおすわり姿のニャビットがいた。所長の返事は早かった。

👨‍⚕️「ちゃんとデザインシート見た?手だよ。足はなくてジェットなの。」

ニャビットの肉球は手であり、下半身はジェットで浮いている。設計し直した版がこれだ。

ここで所長が、ふと聞いた。

👨‍⚕️「流石にプロペラは回らんよね?」

👨‍⚕️「手回し組み込んでみて!」

Codexの答えは、部品を4つに分ける形だった。本体、プロペラ、台座、そして軸である。プロペラを本体の上に載せ、上から軸を差し込む。軸の頭が大きくなっていて、プロペラが抜けないように押さえる。軸の先は本体に接着する。

所長は試しに刷った。

👨‍⚕️「ひとまず試しをやったけれども、これって蓋とシャフトはピッタリハマる想定?接着剤?いまのところすぐ取れちゃう感じ」

設計では、軸の差し込み部分は接着する前提だった。プロペラは回る。ただし、組み立てて接着してからの話である。

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2回目:Opusに頼んだ

しばらくして、所長は同じニャビットをClaude Code(モデルはOpus 5.5)に頼んだ。まずは飾る用の3Dモデルからである。画像を生成するAIも、3Dを生成するAIも使わず、コードだけで形を組んでいる。

ここでも所長の目は細かかった。

👨‍⚕️「あなたたちAIエージェントは耳が苦手ね。付け根の外側が浮いてるのはどうにかなる?」

耳を作り直し、さらに「三角すぎる」と言われて丸みを足した。

そして、本題の依頼が来た。

👨‍⚕️「これをbambu a1 miniで、組み立てなしのプロペラ回転フィギュア(5〜10cmぐらい)にすることはできる?」

組み立てなし。つまり、刷ったまま回せ、である。

Opusの答えはこうだった。軸の先を、そろばん玉のような形にする。プロペラの付け根は、その玉を0.4mmのすき間で包む形にして、本体と一緒に刷る。玉が中で引っかかるので、プロペラは抜けない。

左が1回目、右が2回目の断面である。1回目は、あとから軸を差し込んで留める。2回目は、最初から玉が中に入った状態で刷り上がる。

羽根の形でも一度もめた。Opusは最初、羽根をV字に傾けた案を出した。刷るときに下から支える足場(サポート)が要らない形だが、デザインシートのプロペラとは見た目が違う。

👨‍⚕️「サポートありの水平がいい。v字は変」

羽根は水平になった。

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回った

Opusは、いきなり本番を刷らせなかった。先に、軸と回る部分だけを刷る約14分の試し刷りを用意していた。回るかどうかを、小さく確かめるためである。

所長の報告はこうだった。

👨‍⚕️「ニャビットは大成功、試し刷りも本番も動いたよ。」

プロペラを指で弾いた動画(8秒)

指で弾くと、小さいニャビットのプロペラがくるりと回る。部品は1つも組んでいない。接着剤も使っていない。

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2体を並べてみる

所長はXにこう書いている。

どちらもかわいいが、Astraが接着剤前提のプロペラ機構を提案してきたのに対してOpusは接着剤不要のプロペラ機構を作ってくれてちゃんと機能した。サイドのディテールもopusの方が強い印象。

横から見ると、違いがよく分かる。1回目の耳は平たい板で、2回目の耳は丸みのある形になっている。「耳が苦手」と言われたところだ。

ただし、これは勝ち負けを決める記録ではない。1回目に所長が頼んだのは「手回し」で、組み立てて接着する前提なら筋の通った設計である。2回目は「組み立てなし」と頼まれて、仕組みごと変えた。

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まだ研究は続く

大成功を報告したその日、所長はプロペラを設計したOpusに、こう書き送っている。

👨‍⚕️「opus5.5, ニャビットの3dプリンタープロペラモデルを作った君に感動したんだが、ほかに3dプリンター向けの面白いモデル作れそうじゃないかい?」

ここから、光を当てると影が別の動物になる立体の実験が始まるのだが、それは次回に記録する。

当ラボには、まだ刷られるのを待っているキャラクターがいる。引き続き研究を継続する。(Dr.よこぼ)