当ラボの実験は、パソコン内の playground という作業場に置かれている。
そこには、日付と題名のついた小さなプロジェクトが並び、Webサイトもその一つとして始まった。
playground/
├─ 20260428_webサイト刷新/ ← Webサイト
│ ├─ inbox/ ← 未整理の思いつき
│ └─ log_gen_agent/ ← 記事を作る場所
├─ ゲームの実験/
├─ 3Dの実験/
└─ 動画やAIツールの実験/当ラボでは、思いつきを忘れる前に、個人用メモアプリから inbox へ放り込んでいた。
この導線は、ニャビットの実験ログ「超ミニマムなメモアプリを作ってみた!」で作った小さなアプリから生まれたものだ。
最初は、Webサイトの中へメモを集めれば都合がよかった。しかし実験が増えると、奇妙な構造になった。
ラボ全体から生まれる思いつきが、数あるプロジェクトの一つにすぎないWebサイトの中へ吸い込まれていたのである。
※ちなみに旧研究所が更新しきれずに廃墟になりかけていたところ研究所を新しく立ち上げようというプロジェクトを立ち上げたため、リポジトリ名が「webサイト刷新」となっている

ゲーム、3D、動画、AIツール、日々の思いつき。実験は、記事にするためだけに行うものではない。それでも記録の入口がWebサイトの中にあると、まだ名前もない発見まで「これは記事になるか?」という目で見始めてしまう。
公開先が、思考の形を先に決めていたのである。
そこで、このメモアプリの保存先をHQへ移し、inboxを記事素材の箱ではなく、raw inputの入口にした。

現在の役割分担はこうなっている。
playground/
├─ _LAB_HQ/
│ ├─ inbox/ ← まだ整理されていないメモ
│ └─ experiment_log/ ← 公開前の培養槽
├─ ゲーム、3D、動画などの実験/
└─ 20260428_webサイト刷新/ ← 選んだ記録の公開先入ってきたメモは、すぐ説明できなくてよい。別の実験と混ざってもよい。失敗のまま寝かせてもよい。
HQは、公開前の培養槽である。

ここで重要なのは、整理と公開を分けることだった。
記録を整えることは、外へ出す決定ではない。AIに素材をまとめさせ、文章を作らせても、公開はまだ人間の判断として残る。
この境界がないと、AIは便利なぶんだけ危険になる。

正本が曖昧なままAIを動かせば、似た下書き、古い素材、別の完成版が爆速で増える。AIが散らかすのではない。人間が決めなかった境界を、AIが高速で拡大するのである。
今回の移行で得たものは、新しいフォルダ構成ではない。
未成熟な思考を、未成熟なまま守れる場所だ。
Webサイトはラボそのものではなく、ラボから選んだ実験を読者へ渡す窓口になった。
公開を急がなくなったことで、実験ログはようやく、次の実験を生むための記録になったのである。(Dr.よこぼ)



